丈夫につくられている外壁といっても、メンテナンスフリーで永久的に持つ建材はありません。
どんな外壁材にも“耐久年数”があります。
外壁塗装は、その耐久年数を少しでも延ばし、住まいを長持ちさせる重要な役割を担うもの。
そのタイミングは一般的に、10年前後と言われています。
しかし、建材の種類や、既存の状態・お住まいの地域の気候や立地環境によって、劣化スピードは様々。
「まだ大丈夫」「雨漏りはしていないし」と思っていても、塗り替え時期はすぐそこまで来ているかもしれません。
塗り替え時期の目安
以下のような症状が当てはまったら、塗り替えを検討しましょう。
早めに手を打つことで、メンテナンス費を最小限に抑えることが可能です。
☑ ツヤがなくなった 【 危険レベル:★☆☆☆☆ 】
外壁のツヤは塗料によって表面がきちんとコーティングされている状態。
雨水を弾き、砂ぼこりなどの汚れがついても落ちやすい良好な状態です。
塗装してから3、4年が経つと、発色や色つやを失い始めます。
だからといって、まだ建物に直接的な影響はありません。
☑ 汚れが目立つ、色あせている【 危険レベル:★★☆☆☆ 】
日に当たっている側面をチェックして、色あせたり汚れが目立っていたら、そろそろ塗り替え時。
紫外線により、塗料の樹脂が劣化して起こる現象です。
☑ 壁を触ると手に白い粉がつく【 危険レベル:★★★☆☆ 】
手に白い粉がつくのは、塗料が劣化している証拠。
紫外線や雨風の影響で、塗料の色彩を形作る顔料そのものが傷み、粉状になってしまっています。
この現象が見られたら、すぐに塗装の依頼をしましょう。
これ以上劣化が進むと、外壁を張り替えなければならない可能性があります。
☑ コケや藻が発生している【 危険レベル:★★★★☆ 】
コケや藻の発生は、外壁の含水率が上がっている証拠。
塗膜の劣化が進み、水分を弾き返せなくなっている状態です。
ここまでくると、劣化はかなり進行しているので、なるべく早く塗り替えの工事をご依頼ください。
☑ ひび割れがある【 危険レベル:★★★★☆ 】
一目で分かる大きなひび割れはもちろん、間近でしっかり見ないと気付かないほどの小さなひび割れ(=ヘアクラック)にも、注意が必要です。
どんなに小さな隙間でも、水は容赦なく入り込みます。建材は水に弱いため、含水率が上がると、ぐっと建物の劣化は早まってしまいます。
☑ 目地に縮み、ちぎれ、剥がれがある【 危険レベル:★★★★★ 】
サイディング同士をつないでいる目地(シーリング)。
目地も建物を雨や湿気から守る役割を果たしています。
10年をすぎるとひび割れや剥がれが目立ってくるので、5年に1度のペースで打ち替えを検討しましょう。
☑ 塗膜が剥がれている【 危険レベル:★★★★★ 】
塗膜の剥がれは最も深刻な状況。
外壁を守る塗膜の機能は完全になくなり、雨風や紫外線といった外的刺激が直接建物にふりかかっています。
非常に危険な状態ですので、こうなる前に対策を打つことが大切です。
塗料選びのポイント
塗料選びは、塗装を成功させるための重要なポイントです。
高い塗料ならいいというわけではなく、大事なことはお住まいに合っているかどうか。
建物の材質やお客様のライフスタイル、お好みに合わせて、色選びのお手伝いをいたします。
▼外壁塗料の主な種類
・アクリル樹脂塗料 【価格★・耐久性★】
低価格で施工ができるので、費用を抑えたい時や、短期間で塗り替えを行うときにオススメ。
・ウレタン樹脂塗料 【価格★★・耐久性★★】
施工できる材質の幅が広く、コンクリート、鉄部・木部とも相性の良い塗料です。
・シリコン樹脂塗料 【価格★★★・耐久性★★★★】
紫外線や湿気にも強く、コストパフォーマンスも◎。現在塗装の現場で最も良く使われている塗料です。
・フッ素樹脂塗料 【価格★★★★・耐久性★★★★★】
耐久性が非常に高いのがこの塗料。独自の光沢感があり汚れにも強いため、長期間外壁を保護できます。